2016年12月20日火曜日

「コンビニ人間」と「ガラスの仮面」





ちょっと古い『文藝春秋』(9月号)を貸してもらいました。

村田沙耶香さんの「コンビニ人間」、掲載。芥川賞受賞作品。

笑顔から発声方法までマニュアル化されたコンビニで、初めて「普通の人」になれた(と思っている)古倉さん。コンビニの同僚や元同僚の喋り方とか持ち物とかも、模倣し取り込み、今の彼女を「形成」している。

古倉さんは、沼田まほかるが描くような主人公と違い、過剰な感じがなくて、ただただ透明で、「世界の歯車」になってることを喜んで、コンビニパート、早18年。でも、最近、そんなシアワセなコンビニ人間のワールドに、世間が入り込んできて・・・

という話で、ちょっと怖くておもしろかったです。

マニュアルにして、とまではいかなくても、模倣してなんとかその世界の一員になる(なった気がする)、ということ、あります。外国語の勉強や海外生活とか。ある程度、ローカルをまねて、なんとか違和感を乗りこえ(たような気になっ)て・・・。


で、「おそろしい子」。


同じ号に、『ガラスの仮面』と歩んだ四十年、と題された美内すずえさんの短いエッセイが・・・。40年前、23歳の時に

ほんの一、二年のつもりで連載を始めた

連載開始の前年に生まれた姪が今や3人の子持ちになっており、そんなに時間がたったのかと、自分では摩訶不思議な気分だ


って。摩訶不思議って、40年してまだ終わってないほうが不思議なんじゃぁ・・・。

7カ国で翻訳の契約を結び、


73歳のイタリア女性から、「私が生きているうちに終わらせて!」

というメールがきたと。そう思ってる人は多いんじゃないでしょうか。
とくにね、楽しみにしてるとか、そんなんじゃないんです。ただ、もうここまで読んだから、ラストが気になるだけ。

で、
いや、結末はとっくに決まっているのだ。ラストシーンの構図もセリフの位置も頭の中に変わらずにある。
・・・そうなんですか。もうね、40年前の中学生は、『紅天女』はいいんです。
マヤの恋の行く末が気になるの。いつまで、紫織さんが、紫のバラをお部屋でちぎっているのか、気になるの。(写真、月影先生の日めくり)

最高気温35度。
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