2016年5月8日日曜日

母の日に義母を想うとよみがえる記憶





夫に早く死なれ四人の子供を一人で育て上げた義母(故人)は、脈絡のない話を延々とする困った面もありましたが、料理上手、節約上手、かつ若いころ美人だった面影を残す上品な人でした。

容姿にたいへん気を使う人で、高い物は持ってなかったですが、
いつもセンスのいい格好をしていました。

まあ言ってみれば、全身しまむらなのになぜオシャレ、といった感じです。

その気合いは、靴にもおよび、子供達が歩きやすいように
スニーカーをすすめても、

「ヒールのない靴は、私のイメージに合わない」

と、マリーアントワネットのような台詞で切り返すような人でした。

そんな彼女の子供の一人が、めでたく医者になりました。

オーストラリアの大学は1970年代後半から15年ほど
全額無償だった時期があり、ちょうどその間に子供達が大学を出たわけです。

医者の息子は、医者の妻と結婚し、その子供達も全員医者になり、
これはのちのことですが、子供達の配偶者もみんな医者という、
医者だらけ一家になりました。

この医者家族の会話は、例えば夕食時でも、カラダ関係の話題になりがちで、非医者にしてみれば、それって、下ネタですか、ということもあります。

義母がまだ元気なころ、その医者の息子が、自身の誕生日パーティーを
100人ほど人をよんで開きました。

と言っても、近所のホールを借り、身内が椅子を並べたり、
料理を持ち寄ったりという集まりでした。

パーティーの途中、その彼がスピーチに立ち、
苦労した母親にどれだけ感謝しているかを話し始め、
みなさんがうるると涙腺がゆるみだしたときに、
こう言ったんです。
母さん、今日も手伝ってくれてありがとう。
How is your pile?

◆ pile《病理》痔 : 「母さん、痔の具合、どう?」


18度。

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