2016年3月5日土曜日

『喜嶋先生の静かな世界』読みました。


『喜嶋先生の静かな世界』森博嗣

「僕」はとてもラッキーな人だなぁ。
まず、自分が他人と違うことを悩まない。
次に、数学も物理も英語の以外の勉強は難なくこなし、自分のやりたい研究テーマもそれほど苦労せずに見つける。そして、窓から飛び降り自殺をする院生もいる中で、先輩や喜嶋先生や教授などの指導者に恵まれ、研究の方法論でも性格でもぶつかることもない。指導教官への尊敬を持ち続けたまま博士課程を終え、やがて大学に就職する。

おまけに、そんな「僕」を愛してくれる人までいる。

やがて家族も持ち研究も認められ出世もし、研究オンリーの王道ではないものの、会議やら講義やら学生指導やらをこなし、まさに大学教員の王道たる道を歩む。
で、喜嶋先生の世界は静かである、と。そうなの?世俗のことの大半に興味を持たず研究を愛する喜嶋先生の世界、日々発見を求めて研究に打ち込む先生の頭の中は休まることのない活火山のようじゃないの?本当のSilent Worldはオリジナリティを問われない世俗にまみれたその他おおぜいの人の世界かも。(近所の図書館で借りました。)





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